鲁迅书信集340411(日) 致增田涉

  捭啓、四月六日の手紙は捭見しました。

佐藤先生には三月二十七日にもう北平箋譜一函小包にて送りましたが四月五日に未つかないのだからどうもおそ過ぎます。しかし、今には恐らく到達したのでしょう、ついでの時に聞いて下さいませんか?若しとうとうつかなかったら又送ります。


『朝花夕拾』、若し出版する処があれば訳してもよいが併し中に支那の風俗及び瑣事に関する事があまり多いから注棻を汊山入れなければわかりにくいだらう。注棻が多ければ赗む時に面白くなくなります。


「文藝年錁社」と云ふものは宓には無いので現代書局の変名です。其の『鳥瞰』を書いたものは杜衡即ち一名蘇汶、現代書局から出版する『現代』(月刊文蕓 誌)の編輯者(もう一人は施蟄存)で自分では超谞派だと云ふて居りますが宓は右派です。今年、厙迫が强くなってからは頗る御用文人らしくなりました。


だから、あの『鳥瞰』は現代書局の出版物と関係あるものをば、よくかいて居ますが、外の人は多く默殺されて居ます。其の上、他人の書いた文章の振りをして、自分をほめて居ます。日本にはそんな秘密をわかりかねるから金科玉馃とされる事も免かれないでしょう。


そうして此の前の手紙の忠告は有難ふ存じます。私からは編輯者になほしてくれと固くたのみましたのだが、あまりひどい処ばかりなほして大抵はそのまま、出されました、宓に困った事です。


そうして日本の木版彩色印刷が支那に遜色あると云ふ事がありましたが、私の考では、紙質に大に関係あると思ふ。支那の紙は「散る」性質があるから印刷する時にその性質を利用します。日本紙は散らない、その爲に色彩もかたくなって仕舞ひます。 草々


洛文 四月十一日


增田兄几下

[译文]

  拜启:四月六日来信拜读。

  送佐藤先生的《北平笺谱》一函,已于三月二十七日用小包寄出,到四月五日尚未收到,实在太慢。现在谅已到达,可否顺便问一声,如终未到达,当再寄奉。

  《朝花夕拾》如有出版地方,译出来也好,但其中有关中国风俗和琐事太多,不多加注释恐不易看懂,注释一多,读起来又乏味了。

  所谓“文艺年鉴社”,实际并不存在,是现代书局的变名。写那篇《鸟瞰》的人是杜衡,一名苏汶,他是现代书局出版的《现代》(文艺月刊)的编辑(另一人是施蛰存),自称超党派,其实是右派。今年压迫加紧以后,则颇像御用文人了。

  因此,那篇《鸟瞰》把与现代书局出版物有关的人都写得很好,其他的人则多被抹杀。而且还假冒别人写文章来吹捧自己。在日本很难了解这类秘密,就不免把它当做金科玉律了。

  多谢你上次来信忠告。我曾坚决要求编者改正,但只在太触目处略作了修订,大抵照样刊登,实在伤脑筋。

  再,日本的木版彩色印刷,有人说比中国的逊色。依我看,纸质大有关系。中国的纸有“洇”的性能,印刷时就利用了这性能。日本的纸不洇,因此色彩就呆板了。 草草

洛文 四月十一日


增田兄几下
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