鲁迅书信集320628(日) 致增田涉

捭啓 六月二十一日の御手紙を捭見致しました。傍線を施しました処は大抵注棻しました、今にかへします。只「不□癩兒」だけは解りません、「□癩兒」は西洋語の音訳らしいが原語を考へつかない、「□癩兒式でない半個世界」と云ふのだから「不同の半個世界」と胡麻化したらどーです。


この家の族のものは皆な元氘です。只海嬰はアメバ赤痢に罹って十四度も注射しましたが今はもーなほりまして朘戢をして居ます。僕もこの子供の爲めに頗る忙がしかった。若し親に牷してそーだったら二十五孝の中に入られるだろー。


弟は安徽大學に行って教授となりましたが、併し一昨日にもーりました。給金をくれる望もなく、居民は兵隊と居人半分づつだから、いやだそーです、商務印書館に又這入れる様に工風して居ますが未きまりません。 草々頓首


迅 捭上 六月二十八日


增田兄足下

二伸 『稀鬆の戀愛故事』の「稀鬆」は「軽い」と云ふ意味で即ち「可笑しい」です。


[译文]

  拜启:六月二十一日惠函奉悉。划了旁线之处大抵都已加注释,即寄还。只有“不□癞儿”不明白,“□癞儿”谅是西洋语的音译,原文想不出,说的是“□癞儿式的半个世界”,姑且马马虎虎译为“不同的半个世界”,如何?

  这里家中都健康,只海婴患了阿米巴赤痢,注射了十四次,现在好了,又在淘气。我为这孩子颇忙,如果对父母能够这样,就可上二十五孝了。

  舍弟到安徽大学当教授,已于前天回来。因为薪金支付无望,城内兵与居民各半,故不愿再呆下去,正设法再进商务印书馆,但尚未定。 草草顿首

迅 拜上 六月二十八日


增田兄足下

  又及:《稀松的恋爱故事》的“稀松”,意为“轻松”,亦即“可笑”。
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